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第5章 適切な質問が答えを導く

Air Palm エアパーム 〜ストレスの掃除屋さん〜

舞い降りたのは神か仏か誰なのか・・・

エステティックサロンを経営している三十代の女性から、ヒーリング・クリア(Clear)の申し込みがあった。その方には何度かお会いしたことがあるが、すごくポジティブな思考の持ち主だ。

こういうタイプの人が行き詰まると、脱出にはけっこう時間がかかるものだ。それを覚悟した上で会うことになった。

場所はなんと居酒屋。お酒を飲みながらおしゃべりをしたいという希望だった。その日の仕事はこれで終わりだったので、私も付き合うことにした。飲食代は基本的にワリカンだ。

女性 「うちの従業員のことなんですが・・・プライベートな問題を仕事に持ち込むので困っているんです。」

「プライベートな問題とはどんな内容ですか?言える範囲でけっこうですので話して頂けますか?」

女性 「その従業員の旦那が、どうやら浮気をしているようなんです。不安な気持ちはわかるのですが、それが仕事に出てしまうんですよね。やる気がないし、暗いし・・・。それに、私が注意をすると逆ギレすることもあるんですよ。」

「なるほど、それは困りますね。それで、その従業員の態度を見ていると、あなたがイライラしてしまうという感じですか?」

女性 「そうなんです。私としては早く一人前になってもらって、もっと仕事をまかせたいと思っているんですけど・・・」

「その従業員はまだ一人前ではないのですか?」

女性 「はい。今、私がエステの技術とかを教えているところなんです。」

「わかりました。ちょっと整理してみましょう。 まず、従業員の旦那が浮気をしているらしいということについてですが、それはその夫婦の問題であって、あなたの問題ではありません。なので、ここでは除外しましょう。

問題は、あなたとその従業員の関係にありそうですね。あなたは人手が必要だから従業員を雇い、従業員は技術を学びながら給料ももらえるということで、お互いの利害関係が成り立っているということになりますね。」

女性 「そうだと思います。」

「それじゃ何が起こっているのか本質を見てみましょうか。従業員はあなたに甘え、あなたは従業員の甘えを許している。つまり、それぞれが自分の望んだことをしているということです。ただそれだけのことです。わかりますか?」

女性 「???」

「甘えを言い換えると依存ということです。依存のエネルギーは強力ですよ。相手はいくらでも放出してきますから。あなたがどんなにがんばって受けとっても、どんどんあふれてきてしまいます。人が受けとれる量には限度があるんですね。それを器と言ったりしますが。

子供が発するエネルギーと似ていますよ。子供は親に依存しますよね。それと似たようなことが、その従業員との間に起こっているのですよ。」

女性 「どういうことでしょうか?」

「つまり、その従業員はあなたに依存しているということです。相手が自分の子供なら受け入れる覚悟はできていると思いますが、相手が他人ならどうでしょう?」

女性 「あ〜、それはできていないですね。」

「そうですよね。相手のことをどれだけ依存させるのかは、あなたが無意識のうちに決めているんですね。相手が子供なのか大人なのかによっても、ずいぶん違うと思います。

究極的なことを言ってしまうと、子供も大人も、身内も他人も区別はありません。依存のエネルギーの性質は同じです。このエネルギーのことを、私は生霊と呼んでいます。自分の限界を超えてしまった分のエネルギーが生霊に化けて、自分を攻撃し始めるという感じでしょうか。」

女性 「あ〜、確かにそんな感じです。イライラするし、体調もあんまりよくないですし・・・。生霊なんて怖いですね。それで、どうすればいいでしょうか?」

「一番てっとり早い方法は、その従業員をクビにすることです。ネガティブなエネルギーを発する人から遠ざかれば、あなたはその影響を受けにくくなります。根本解決にはなりませんが、しばらくはいい状態が続くと思いますよ。」

女性 「ん〜、そうですね。でも、いたらいたで問題ありなんですが、いなくなるとやっぱりこちらも困るというのがありますね。」

「そうですか。それでは、その従業員に現実を見せてあげるというのはどうでしょう? あなたは今の技術を身に付けるのに、たくさんのお金と時間を使いましたよね?でも、その従業員はどうですか?お金をもらいながら技術を教えてもらっている。いや〜、うらやましいですね。英会話でも何でもそうですが、何かを習う時には普通、お金と時間を使いますから。

今、自分が置かれている状況をラッキーだと思える人は、早く一人前になれると思いますが、その従業員はそうではないようですね。これが依存の原因の一つだと思いますよ。」

女性 「すご〜い。ほんとにそうですね。お金をもらいながら技術を教えてもらえるなんて、うちの従業員はすごく恵まれているんじゃないですか。」

「そうですよ。本人は気付いていないようですけどね。今いる状況を当たり前だと思った途端に、満足は不満に変わりますから。」

女性 「なるほどね。でも、相手にどう言ったらいいのか迷いますね。」

「それをそのまま伝えればいいんじゃないですか?何かを習う時には普通、お金を払うんだよって。 あなたが技術を教える部分については、講習料をいくらかでも頂く方がいいかもしれませんね。 そうすると、あなたの中にある『せっかく教えてあげてるのに、何で吸収しようとしないの?』というイライラが減ってくると思いますよ。相手は従業員ではなく生徒さんということになりますから、当然あなたの見方は変わってくるはずです。それに、売り上げアップにもつながりますからね。

それから、あなたが人手を必要としている部分については、お手伝い料として時給で支払えばいいんじゃないでしょうか。あと、雑用係が必要なら、他の人を探すという手もありますよ。現実的には、生徒と雑用係は別の人の方が混乱は起きにくいと思います。

こういう現実を見せてあげた後に、選択肢を示してあげるといいと思いますよ。
例えばですね・・・

一つ目は、講習料を払いながら時給を稼ぐ。
二つ目は、生徒として講習料を払って技術を学びにくる。
三つ目は、雑用係として時給を稼ぐ。
四つ目は、どれもイヤなら辞める。

これだけでも従業員にとっては選択肢が四つあることになりますね。前と違うのは、お金をもらいながら講習を受けるという選択肢がなくなったことです。これが依存の原因の一つですから、この選択肢はない方がいいと思います。

相手にとっては強制されるわけでもなく、納得した上でどれかを選べるわけですから、あなたが恨まれるようなことはないと思いますよ。」

女性 「うわ〜、それいい考えですね。目の前の霧がス〜っと晴れてきましたよ。」

「それはよかったです。そういう提案をしてみて、もし相手が逆ギレするようなら、もう縁を切った方がいいですね。害があるだけですから。そういう人と付き合うには、子供を育てるくらいのエネルギーが必要ですよ。」

女性 「そうですよね。いや〜、今日はこの話しを聞きにきたんだなと思いましたよ。私が求めていた答えとドンピシャです。ほんとにスッキリしました。」

「あれ?今私、けっこういい話しをしましたよね?いやね、たまにあるんですよ。話した後にふと我に返って『今の説明頂き!』と思うことが。自分で話したのに、頂き!っていうのも変ですけど。 これはですね、専門用語でいうとハイヤーセルフとチャネリングしてつながったという状態なんですよ。 今回は自動的につながって、しゃべらされちゃったという感じですけど。」

女性 「それが、前にお話しして頂いたレイキってやつですか?」

「そうですね。レイキに限ったことではないですが、スピリチュアル系の業界用語ですね。ハイヤーセルフだとか、超意識だとか、大いなる自己だとか。言い方が違うだけで、全部同じものですよ。魂とか心と言い換えてもいいかもしれませんね。

よく、信じるとか信じないとかの議論になりますけど、心がない人はいませんから信じちゃう方が得ですね。そうするとアクセスしやすくなりますから。」

女性 「へ〜、それじゃケンさんは、私のハイヤーセルフにチャネったということになるんですか?」

「そうですね。あなたをいい方向に導いてくれるのは、あなたのハイヤーセルフですから。私は通訳をしただけですよ。チャネリングの知識とやり方さえ身に付ければ、あなたも自分にチャネって自分で答えが出せるということになりますね。」

女性 「え〜、それってすごいですね。やっぱり私もヒーラーになりたいです。」

「機会があったら、レイキ・セミナーに参加してみてくださいね。今日は、行き詰まった時に役立つ方法を紹介しておきますね。

適切な質問が答えを導くって聞いたことありますか?法則みたいなものですけど。自分に質問をすると、ちゃんと答えが返ってくるんですよ。自分の中から。嘘みたいだけど本当ですよ。適切というのが重要で、曖昧な質問をすると曖昧な答えしか返ってこないですよ。

今回のネタを例にとると『従業員をどうすればいいの?』よりも、『自分と従業員の双方が納得できる解決策は何?』という質問の方がいいですね。 『従業員をどうすればいいの?』だけだと、『放っておいたら』『そのうち何とかなるんじゃない』という曖昧な答えが返ってきちゃいますから。

私が先ほど言った『クビにしちゃえば』も、曖昧な質問をした時の答えですね。これはこれで一つの答えですが、多くの人がこの段階で悩みに入ってしまいます。 もうちょっと質問の内容を絞り込んだ方がいいですね。そうすると、相手に選択肢を示して選んでもらうというようなアイデアが出てくるわけです。

もし、お金に困っているなら『何で私にはお金がないの?』という文句を質問にするよりも、『楽してお金を手に入れるために私は何をすればいい?』の方が答えを得やすいですね。

自分に質問をするだけで、答えがわかるなんて便利でしょう?どんどんやってみてくださいね。適切な質問をすれば、必ずあなたのハイヤーセルフが答えてくれますから。」

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