「お〜い、ケンカはやめなさ〜い。」
おじさんの声です。
このおじさんは、広場の管理人です。芝生の状態や遊び道具のことをよく知っています。
おじさん
「何でケンカしてるのかね?」
あなた
「友達が爆弾を投げたんです。」
友 達
「だから、爆弾なんか投げてないって言ってるでしょ。」
おじさん
「まあまあ、落ち着いて。よく起こることだから、今日はちゃんと確認してみようじゃないか。悪いけど、爆発して飛び散ったものをかき集めてくれるかい?」
面倒くさいなあと思いながらも、二人は爆発したもののかけらを拾って、おじさんに渡しました。
おじさん
「はい、ごくろうさん。それじゃ確認してみようかね。まずはボールだけど・・・まっ黒になっているけど、これは普通のボールだね。ほれ、見てごらん。」
あなた
「ほんとだ、普通のボールだ。」
友 達
「だから言ったでしょ。爆弾なんか投げてないって。」
おじさん
「まあちょっと待ちなさいって。まだ全部を調べたわけじゃないからね。この辺の部品をこれこれこうやって元の形にしてみると・・・ほら、これは地雷だよ。」
あなた友 達
「じっ、地雷?」
おじさん
「そう。この上にボールが落ちて爆発したんだね。それで君の心が傷付いてしまったわけだ。それから、この部分をよく見てごらん。何か書いてあるでしょ。え〜っと『あんたのせいでしょ!』って書いてあるのかな。これは君の字じゃないかね?」
あなた
「え〜?書いた覚えなんてないけど・・・でも、私の字にも見えるかな?」
おじさん
「この前も同じところで爆発があったのを覚えているかい?その時も君は傷付いたけど、ケンカになるのがイヤだから我慢していたね。」
あなた
「うん。だってケンカすると後で悲しくなるんだもん。」
おじさん
「あの日の夜、おじさんはパトロールをしている時に見てしまったんだよ。君がパジャマ姿で何かを埋めているところを・・・。すぐに確認してみたら、前よりも大きな地雷が埋まっていたよ。そして、そこにはこう書いてあったよ。『あんたのせいでしょ!(大型・強力)』ってね。」
あなた
「夜に広場に来た覚えはないけど・・・」
おじさん
「うん、そうだろうね。君は寝ぼけている感じだったし。でも、同じ場所なんだよ。今日はそこにボールが落ちて爆発が起きたというわけだ。大きいから前より痛かったんじゃないかな?」
あなた
「うん、すごく痛かった。」
おじさん
「このまま放っておくと、また君は自分でも知らないうちに夜起きだして、地雷を埋めてしまうかもしれないよ。
それに、周りを見てごらん。地面がちょっと浮いているところがいくつもあるね。覚えていないかもしれないが、あれは全部、君が埋めた地雷だよ。これだけあったら、またいつ爆発が起きてもおかしくない。友達が間違えて踏んでしまうかもしれないしね。とっても危険な状態だよ。
おじさんはね、穴をふさぐことは許されていないんだ。せっかくの機会だから、今日は自分で穴をふさいでみたらどうだろう?そうすれば、また同じようなことが起きても、君が傷付くことはなくなるからね。」
心が傷付いた以上に、その言葉はあなたにとってショッキングでした。
爆発したのは地雷?それに、自分で埋めたって?
まったく身に覚えはないのに・・・